Notion上の会議議事録をAIで要約してSlackに通知するシステムを構築

Notion上の会議議事録をAIで要約してSlackに通知するシステムを構築

概要

Notionで作成している会議の議事録をClaude 3で要約し、Slackに通知するシステムを構築しました。

目的

社内の議事録をNotion内の専用のデータベースで管理する体制の組織にて、以下の改善点が挙がっていました。

  • 社内の動きにキャッチアップする目的で議事録を確認したい従業員が、議事録のデータベースを自ら確認しに行かないと未チェックの議事録が増えているかが把握できない
  • 会議の議事録には議論の過程やToDoの確認など、結論に至るまでの過程も含まれており、概要を把握したい場合でもそれなりに精読する必要があり、効率が悪い

本システムの構築では、これらを改善することを目指しました。

実施作業

  1. 要件定義
    • 目的を達成するために必要なシステムの要件を洗い出しました。
  2. システム設計
    • 要件を満たすシステムの構成を設計しました。
  3. Amazon Bedrockの利用申請
    • 要約を行うためのLLMとして、Claude 3を使うことに決め、社内で既にアカウントを持っていたAWS経由で利用することにしました。
    • Amazon Bedrockでは各モデルを利用するためにリクエストを作成する必要があるため、必要情報をフォームに入力してリクエストしました。
  4. アプリケーションの実装
    • AWS Lambda / Amazon Bedrock / AWS CDK / TypeScriptを使ったサーバーレス構成でシステムを実装しました。
  5. CI/CDパイプラインの実装
    • GitHub Actionsを用いて、プルリクエスト作成時の自動テスト・静的解析実行体制や本番環境へのデプロイパイプラインを構築しました。
  6. 本番環境の構築
    • 開発したシステムの本番環境をAWS環境に構築しました。

本支援の結果

議事録データベースを見に行かなくても、会議が実施された事実、参加者、要約がSlack上で把握できるようになり、社内の情報共有を効率化することができました。

所感

Amazon BedrockはAWSアカウントがあれば従量課金で使えるので、契約サービスが増えたり、経常的に発生するインフラ費用が発生したりせず、こういった社内ツールの開発にも向いていると感じます。

今回検証も含めて利用したClaude 3 Sonnet / Opusの性能も素晴らしく、今後積極的に業務改善に活用していければと思います。

従業員の役割が刻々と変わっていく小規模チームでは、社内の情報共有が特に重要と考えますが、各自の担当作業に忙殺されてなかなか他のメンバーの状況のキャッチアップを日常的に行い続けるのは難しいと思います。このような自動化により、少しでも効率的に共有できる体制を作っていくことが重要と考えています。

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