Google Workspaceを利用している組織で、退職者が利用していたメールアドレスへのメールを適切に引き継ぐための体制を構築しました。
退職者が利用していたメールアドレスで外部のSaaS等にアカウントを作成していたり、重要なメーリングリストに登録していたりするケースがあり、これらの設定を適切に他の従業員に切り替えられるようにすることを目指しました。
以前の退職者対応では、退職者が使っていたメールアドレスへのメールを、Google WorkspaceのGmailのルーティング機能を使って従業員全員が受信可能なメールアドレスに転送する形を取っていました。
一方この方針だと、以下の問題点がありました。
Googleグループを使ってメールアドレスを維持することで、必要なメンバーのみに転送したり、特定の送信者をブロックしたりすることができるようになり、引き継ぎのための体制が改善できました。
情シス担当が不在の組織では、これらの退職者発生時のIT周りの対応が体系化できていなかったり、従業員が社用のメールアドレスを一部個人的に使ってしまっていたりという状況が発生しがちです。
退職後会社のメールアドレスにアクセスできなくなったにも関わらず引き続きプライベートのサービスからのメールが社内に届いてしまうことで、個人情報が意図せず前職に通知され続けたり、アカウントを復旧する術がなくなってしまったりします。
退職者が出たタイミングでバタバタしてしまわないよう、できるだけ早めに問題のある状況を解消していくことが重要と考えています。